12月4、5日の2日間、紀三井寺コミュニティーセンターで「和歌山ヤーンフェア」を組合事業として開催しました。
ニッターと糸メーカーの新たな接点を創出し、産地全体の活性化を目的に、合繊メーカーなど13社が出展。
和歌山産地は天然素材を中心とした物作りが強みである一方、日常的に扱う素材が限られ、新しい糸に触れる機会が少ないという課題を抱えています。北陸や尾州で開催されるヤーン展は規模が大きいものの、和歌山からは泊まりがけでの参加が必要となり、現場のニッターにとって参加のハードルは高いので、「身近な場所で多様な糸を見る機会をつくりたい」との思いから、今回の開催に至りました。
会場では、機能糸や合繊、サステイナブル素材など、産地特性に配慮した多彩な糸の提案が並び、汗染みを抑える素材や接触冷感糸、リサイクル原料を使った糸などが紹介され、来場したニッターの関心を集めました。
2日間で来場者数は150人を超え、一度来場した人が現場スタッフを連れて再訪する姿も見られました。ニッターや染工場など関連事業者が近い距離で結びつく和歌山ならではの強みを生かし、新たな物作りと産地ブランディングに向けた取り組みが動くのを期待しております。


